26日 3月 2019
 王剣 月の一族と太陽の一族の王家、実際に王位に就いた王が稀に体得する魔法。 体内の魔力を一振りの剣の形(剣の形は様々で、剣と呼称しているだけで弓の王剣も過去には存在している)にし、対象に向かって放つ魔力構成武器マギア・アルマの究極型と云える。...
26日 3月 2019
⚫ 日が沈みかけた夕刻にヴィルシーナ学園の治療センターに戻ってきたルナはマツ博士から渡されたデータチップをタキに渡した。 タキはすぐにデータチップの解析を始めた。 データチップには太陽帝国の情報、最期の開発と思わしきもののデータがあった。開発のデータはタキでないと内容の把握は出来ないだろう。...
26日 3月 2019
⚫ 男は壊れた巨大な装置を見つめていた。 娘を失い、ここで娘を取り戻そうとした男は、娘を取り戻すことは出来なかった。けれど、本当に何も取り戻せなかったわけでは無い。 マツ博士「…ありがとう」 男は、マツ博士は地下研究所に来た銀の少女に感謝した。 少女…、ルナはかつて訪れ二人のフリージアに出逢った場所に再び来てマツ博士と対面した。...
26日 3月 2019
⚫ 西の大陸、マイナスエネルギーの発生地点。異常気象で猛吹雪となっていたその場所は元の穏やかな機構の土地に戻っていた。 とある学園の一行はロザリアとエルトレスが重傷を負い、ルナも身体の負荷を危惧される。レオはルナの身体を抱き締めた。 友を失ったルナは涙を流し、レオに身体を預けている。...
26日 3月 2019
⚫ 遠い、あの頃の記憶がエルトレスの脳裏に蘇る。 愛しい者があの頃のエルトレス…、否アステルナに向かって微笑んでいた。 彼の、キリヤと同じ色の金の長い髪が風に吹かれて靡く。 「行ってこい」とエルトレスに言ってるかのように、記憶の中の彼はアステルナに向かって微笑んでいた。 エルトレス(私…、行ってくるね)...
26日 3月 2019
● 目を開けると、そこは何も無い闇だった。 感じるのは哀しみと憎しみ。…胸の奧から、創造主である父の涙が哀しみと憎しみを突き動かす。 …けれど、心の奧に希望の欠片がまだ残っていた。 手を繋いでもらった時の、本来自分が感じることの無い気持ち。 …指一本、何かの力で動かせない自分の手に別の温もりを感じた。...
26日 3月 2019
● ロザリアは地面に膝をつき、肩を激しく上下させ荒い呼吸を繰り返す。 目を強く瞑り、身体の内側からの苦しみと痛みを堪えようとした。額から汗が流れる。 ソウマ「ロザリア」 ロザリアの傍で同じく地面に膝をついていたソウマはロザリアの肩を抱き、ロザリアの額から流れる汗を自分の制服の袖で拭う。 ソウマは眉を下げ、不安そうな表情を浮かべる。...
26日 3月 2019
● …意識が深く沈むような感覚があった。 まるで深い眠りに入るかのような。 だが、今は眠っている場合では無いのだと自分に言い聞かせ、目を覚まそうと…。 …瞼を持ち上げる。 視界には…火に包まれた家屋。倒れている人々。 地面は所々、赤が飛び散っていた。 …この光景には覚えがある。 ナイ「僕が住んでいた、村…」 目に映る光景を見て、ナイは呟く。...
26日 3月 2019
● コウとキリヤの攻防は続いている。 コウの拳がキリヤを攻めるが、キリヤは表情を変えずに受け流す。 その様を少し離れた場所で見ていたエルトレスは首を傾げて、ヴィオラを見た。 何か言いたげだとヴィオラが「何?」とエルトレスに聞くと、エルトレスは周囲がびっくりするような発言をした。 エルトレス「ソレール・アームズって何?」...
26日 3月 2019
● タキが地形から出てるエネルギーを解析し、随時アレクスとイーグルの通信画面に送信してくれたおかげでマイナスエネルギーの根源地点の割り出しは難しくない。 マイナスエネルギーによって本来の気候から一転し、凍土と化してしまった付近。 吹雪の中を歩いて進んできたイーグル達はぽっかりと空いた穴の前に来ていた。...

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